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松風蘿月

ショウフウラゲツ

夢見草

かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂 吉田松陰 何故このようなことになったのか、わからない。 二〇一六年春、網膜に映った夥しい桜花が、私の中の何かを砕いてしまったようだった。 旧松本村旧道に差し掛かると、遠目からは季節外れ…

落花有意随流水、流水無心送落花

時々、気掛かりに思うことが生じる。 気掛かりに思うことが身に迫り来るように感じられるのは、特に人生の岐路に立ったと思う局面にあることが多い。人生、という言葉は若輩者の私の身に余るから、あまり使いたくはない。しかし病身の幼子を見ていると、特に…

永の一日—序にかえて—

何事も「始まり」を記すことが一番難しい。というのも、始まりの「始まり」であるところの「私」という実存そのものの始まりが明確ではないからである。「私」というところの私とは、そもそも何処から起を発しているのか。私が「私」であると思うに至ったと…