時々、気掛かりに思うことが生じる。 気掛かりに思うことが身に迫り来るように感じられるのは、特に人生の岐路に立ったと思う局面にあることが多い。人生、という言葉は若輩者の私の身に余るから、あまり使いたくはない。しかし病身の幼子を見ていると、特に…
何事も「始まり」を記すことが一番難しい。というのも、始まりの「始まり」であるところの「私」という実存そのものの始まりが明確ではないからである。「私」というところの私とは、そもそも何処から起を発しているのか。私が「私」であると思うに至ったと…
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